美しき造船王は愛の海に彼女を誘う

「大丈夫です。私、どんな揺れがきてもこうやってしがみついているから。でも何かあって万が一船から落ちたり、店ごと転覆することがあったら泳いで助けにきてね」

 彼は私に覆いかぶさりつぶやいた。

「もちろんだ。さっき言っただろ。君は僕の一部。さくらの救命ロープは僕に繋がってる。すぐに泳いで助けに行く」

 そう言うと、キスをして離れられなくなった。彼が私の身体を触り始めた。

「だめだ、君が先に欲しい。今日は最後までもらうよ、いいね」

「あ、蓮……さ……」

 船の寝室へ運ばれて上から丁寧にほぐし、愛された。服を取り祓われた。彼が私をじっと見た。
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