美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
私は青くなって言葉を失った。
「もう、優華さん。相変わらず手厳しい。店長はそんなつもりじゃないんですからやめてあげてください。社長から聞いたんですが、店長のご実家の店と神崎造船は古い取引があったそうですからね」
「そんなことは知ってますよ。それよりあなた、どういうつもりなの?独立したいって前は言ってたじゃないの」
「もちろんです。だから色々と店長からも勉強させていただいています」
「ね、お父様はこのことご存じなの?」
「当たり前ですよ。大賛成でした。いい方法だって……」