美しき造船王は愛の海に彼女を誘う

 いい方法?なにそれ……。彼女は私をちらっと見て、舌を出した。相良さんの背中を押して頭を下げた。

「優華さん、またお食事でもお誘いします」

「あらそう。じゃあ、清水さん。伯父さんお大事に、どうぞよろしくお伝えください。またね」

「……あ、はい」

 芹那さんは相良さんを見送ると店に入っていった。

「店長、引継ぎしてください」

「……あ、はい。ごめんなさい」
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