美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
衝撃2
病院の待合室だった。伯父の手術を伯母と一緒に待っていた。
「ねえ、さくら。顔色悪いけど大丈夫?疲れているなら帰りなさい。ここは私一人で大丈夫よ」
「……大丈夫」
立ち上がったがめまいを起こした。あの日から三日。夜眠れなくなったのだ。
「さくら!」
壁にもたれた私にびっくりした伯母は、看護婦を呼ぼうとした。
「ごめん伯母さん。やっぱり帰るね」
「ねえ、どこか悪いの?」
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衝撃2