美しき造船王は愛の海に彼女を誘う

「心配するな。蓮はお前一筋だ。すでに自分で縁談を断るために奔走してる。ただ、芹那のことはすまない。縁談まではさすがに知らなかったんだ」

「……彼女は黙っていたんですね」

「そういうことになるな。お前にはすべて黙っていたんだろう」

「わかりました。書類お願いします」

「おい、清水。気にするな」

 気にするなって何?それは無理でしょう。

「わかった、書類は作って急いで送る」
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