美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
仕事の案内について連絡をいれたところ、できればお会いしたいと大手のフラワーアレンジメント会社の担当者から連絡があった。
そしてその担当者と会い、フラワーアーティストとなって独立し、うちと提携しながら仕事をしていきませんかとお話を頂いたのだ。
私はこれだとすぐに思った。
これなら自分の力で独立できる。ブラッサムフラワーという店はいずれどこかで私が開けばいいことだ。何もここでなくてもいいのだ。
今の店は名取の店。彼の言うようにあそこから独立するには名取さんを納得させねばならない。
だが、芹那さんを送り込んできたことからして名取さんの考えは読めた。