美しき造船王は愛の海に彼女を誘う
「さくら」
「なあに」
「明日になればわかるが、とりあえず仕事のことは忘れてくれ。君は僕と結婚を約束したよね」
「はい」
「それはつまり、僕の世界に君が入ることを意味する。覚悟しろよ」
「どういうこと?」
「明日わかる。逃さない……僕の住む世界で生きてもらうよ」
彼は覆いかぶさってきてまた私を愛撫しはじめた。もう止まらない。今日は何も考えない。彼の愛に溺れると決めた。