美しき造船王は愛の海に彼女を誘う

「ではこちらでよろしいでしょうか?刻印を急いでさせていただきます。お茶とお菓子をお召し上がりください」

「蓮さん、ありがとうございます」

「今日の挨拶は指輪をして行ってもらう。まずは、君の伯父さんのところへご挨拶に行く」

「はい」

「その後、うちへ行くよ」

「わかりました」

 彼をじっと見つめていたら聞かれた。

「なに、どうした?」
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