美しき造船王は愛の海に彼女を誘う


「それはいいですね。世話をしない僕でも育てられるならぜひください。医局の僕の机も少しは明るくなりそうだ」

「はい、大丈夫ですよ。今度持ってきますね」

 そう言って頭を下げてすれ違った。

 すぐに看護婦が寄ってきて話しかけている。さわやかな笑顔。

 人気があるんだろうなとすぐにわかった。

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