遠回りな恋の歌
8.心はいつだっていっしょだから
文化祭当日。
体育館の舞台そでから客席をのぞくと、もうすでにお客さんがだいぶ入ってる。
うわぁ、緊張するな。
あれから気合を入れなおして一生けん命練習はしたけど、やっぱりドキドキが止まらない。
私は左手の薬指にはめた指輪に目をやった。
「お嫁さん」になるのはまだ早いけど、これは蒼くんとの大切な絆。
蒼くん、もう客席にいるかな? 失敗しても笑ったりしないでね。私のこと、どうか見守っていてね。
ステージに立つと、大勢の人の拍手が私を出迎えた。
自分に自信がなくて、遠回りばかりしてた私が奏でる恋の歌。
つたないかもしれないけど、心をこめて歌うから。
少し切ないギターの音色に合わせて、私は口ずさむ。
私はあなたのそばにいるよ。
たとえ遠く離れたとしても心はいつだっていっしょだから。
だからどうか悲しまないで。
私がその涙を優しい愛に変えてみせるから。
おわり
体育館の舞台そでから客席をのぞくと、もうすでにお客さんがだいぶ入ってる。
うわぁ、緊張するな。
あれから気合を入れなおして一生けん命練習はしたけど、やっぱりドキドキが止まらない。
私は左手の薬指にはめた指輪に目をやった。
「お嫁さん」になるのはまだ早いけど、これは蒼くんとの大切な絆。
蒼くん、もう客席にいるかな? 失敗しても笑ったりしないでね。私のこと、どうか見守っていてね。
ステージに立つと、大勢の人の拍手が私を出迎えた。
自分に自信がなくて、遠回りばかりしてた私が奏でる恋の歌。
つたないかもしれないけど、心をこめて歌うから。
少し切ないギターの音色に合わせて、私は口ずさむ。
私はあなたのそばにいるよ。
たとえ遠く離れたとしても心はいつだっていっしょだから。
だからどうか悲しまないで。
私がその涙を優しい愛に変えてみせるから。
おわり