結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました
プロローグ
ベリが丘タウンに建つツインタワー上層階はVIPしか利用出来ない専用のラウンジがあった。そのラウンジで座り心地のいいソファに腰かけ、パリの名門製菓店で修業したパティシエが作るチョコレートケーキを食べている時、北沢海人准教授はとんでもない事を言いだした。
「僕と恋愛感情抜きの安全な結婚をしませんか?」
「えっ」
びっくりして、ケーキから向かい側に座る北沢先生に視線を向ける。先生は私を見て微笑んだ。
先生、冗談だよね?
「九条さんは学生の時から僕に全く男性としての興味がなかったでしょう。そういう女性が妻になってくれた方が都合がいいんです」
先生があまりにも容姿端麗だから、私が大学生だった時から先生は女子学生に追い回されていた。
「正直、女性に追いかけられるのに疲れたんです。僕は女性との恋愛事はもう沢山なんです。ただ静かに暮らしたい。それには僕に興味のない女性と結婚する事だと思ったんです」
心底、疲れたように先生が短く息をつく。
先生、本気で言ってるの?
「僕と恋愛感情抜きの安全な結婚をしませんか?」
「えっ」
びっくりして、ケーキから向かい側に座る北沢先生に視線を向ける。先生は私を見て微笑んだ。
先生、冗談だよね?
「九条さんは学生の時から僕に全く男性としての興味がなかったでしょう。そういう女性が妻になってくれた方が都合がいいんです」
先生があまりにも容姿端麗だから、私が大学生だった時から先生は女子学生に追い回されていた。
「正直、女性に追いかけられるのに疲れたんです。僕は女性との恋愛事はもう沢山なんです。ただ静かに暮らしたい。それには僕に興味のない女性と結婚する事だと思ったんです」
心底、疲れたように先生が短く息をつく。
先生、本気で言ってるの?
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