結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました
先生の婚約者
※
「えっ、北沢先生と結婚!」
舞子が丸い目をさらに丸くして私を見る。
日曜日の午後。新居に舞子が遊びに来てくれた。
リビングで舞子手作りの苺タルトを食べながら、舞子にこの一週間の出来事を話していた。
「金曜日に酔った勢いで私がプロポーズしたらしいんだけど、全然覚えていないの。それで先生は私のプロポーズを本気にして、結婚しようと言いだして」
私に触れた先生の唇を思い出して、急激に頬が熱くなる。
まさか先生とキスしちゃうなんて! しかも私を抱きたいって、何なのよ!
恥ずかしさのあまりソファをボスボス叩いていたら、「桜子、落ち着いて」と舞子に言われた。
「だって舞子、もう先生、滅茶苦茶なんだもの。きっと私が混乱するのを見て面白がっているのよ」
きっと先生は私をからかって遊んでいるんだ。じゃなきゃ先生の行動の意味がわからない。
舞子がうふっと笑った。
「そんな事ないよ。先生は桜子の言葉を受け止めてくれたって事でしょう? 良かったじゃない。おめでとう」
「はあ? なんでおめでとうなの?」
「だって、桜子は北沢先生の事が好きなんでしょ?」
呼吸が止まった。
えっ、舞子、私の気持ち知ってたの!
「な、何言ってるの。そんな訳ないじゃない」
「桜子、顔が真っ赤だよ」
「だって舞子が変な事を言うから」
目が合うと舞子がにやにやする。
「大学生の時から桜子が先生の事好きだったのバレバレだったよ。桜子、先生の話をすると滅茶苦茶嫌そうだったから。好きな子に素直になれなくて、反対の態度取っちゃう所が小学生男子みたいってずっと思ってたんだ」
うっ……。舞子、本当に私の気持ちに気づいていたんだ。
「えっ、北沢先生と結婚!」
舞子が丸い目をさらに丸くして私を見る。
日曜日の午後。新居に舞子が遊びに来てくれた。
リビングで舞子手作りの苺タルトを食べながら、舞子にこの一週間の出来事を話していた。
「金曜日に酔った勢いで私がプロポーズしたらしいんだけど、全然覚えていないの。それで先生は私のプロポーズを本気にして、結婚しようと言いだして」
私に触れた先生の唇を思い出して、急激に頬が熱くなる。
まさか先生とキスしちゃうなんて! しかも私を抱きたいって、何なのよ!
恥ずかしさのあまりソファをボスボス叩いていたら、「桜子、落ち着いて」と舞子に言われた。
「だって舞子、もう先生、滅茶苦茶なんだもの。きっと私が混乱するのを見て面白がっているのよ」
きっと先生は私をからかって遊んでいるんだ。じゃなきゃ先生の行動の意味がわからない。
舞子がうふっと笑った。
「そんな事ないよ。先生は桜子の言葉を受け止めてくれたって事でしょう? 良かったじゃない。おめでとう」
「はあ? なんでおめでとうなの?」
「だって、桜子は北沢先生の事が好きなんでしょ?」
呼吸が止まった。
えっ、舞子、私の気持ち知ってたの!
「な、何言ってるの。そんな訳ないじゃない」
「桜子、顔が真っ赤だよ」
「だって舞子が変な事を言うから」
目が合うと舞子がにやにやする。
「大学生の時から桜子が先生の事好きだったのバレバレだったよ。桜子、先生の話をすると滅茶苦茶嫌そうだったから。好きな子に素直になれなくて、反対の態度取っちゃう所が小学生男子みたいってずっと思ってたんだ」
うっ……。舞子、本当に私の気持ちに気づいていたんだ。