結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました
「勝手な事言わないで下さい! いつ私がそんな事言ったんですか!」
「桜ちゃんが子どもの時、私に言ったのよ」

絶対言っていない。

「嘘です! 私そんな事言ってません」
「嘘じゃないわよ」

この人、堂々と嘘をつくんだ。
もしかして、父と私が不和になるように私が父を恨んでいると父に言い続けて来たんだろうか。

「あなた、桜ちゃんに騙されないで。この子は私たちが母親を殺したと思っているのよ。母親が事故に遭った時間に会っていた私たちを責めているのよ」

えっ……。
父と瑠璃さんが会っていた?

「バカッ! 桜子の前でその話をするな!」

父が瑠璃さんに怒鳴る。
まさか、母が生きている時から父は瑠璃さんと不倫をしていたの?
< 143 / 173 >

この作品をシェア

pagetop