結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました
「九条様、何かご質問が?」
「あ、いえ。どうぞ続けて下さい」
「こちらロイヤルスイートの乗船証です。カードキーにもなっておりますので、こちらをお使いになってお部屋にお入り下さい」

乗船券と引き換えに渡されたのは、ゴールド色のカードだった。カードにもしっかりと部屋番号とロイヤルスイートと書いてあった。

何だか高そうなお部屋。
一体いくらのお部屋なんだろう?

「ベリー号は12階建てになっております。九条様のお部屋は10階にございます。そちら左手のエレベーターをお使い下さい。レストラン、バー、カフェ、ラウンジ、ショールーム、シアタールーム、ダンスフロア、ショッピングモール、サロン、スパ、屋外プールなどの施設はご自由にお使い下さいませ。以上でチェックインの手続きは終わりになります。楽しい夜をお過ごし下さい」

「ありがとうございます」

係の人にお辞儀をして、言われた通りのエレベーターに乗った。
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