結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました

おまけ



ロイヤルスイートのお風呂も豪華で広かった。二人で入れる広さだと先生に言われたけど、一人で入らせてもらった。先生と入ったら緊張してゆっくりできない、と思ったけど、一人で入っても緊張した。慣れないお風呂という事もあるけど、この後、一番恐れていたイベントがあると思うと胃が痛くなってくる。

バスローブ姿で寝室に行くと、先にお風呂に入っていた先生が私を待ち構えていたように抱きしめる。
先生もバスローブ姿で物凄い色気が漂っている。胸がドキドキして仕方ない。

「緊張してる?」

私の首筋に先生の唇が当たる。

「……初めてなので」
「まずい」

先生が困ったように耳元で呟く。
先生、初めてが嫌だった?

「ごめんなさい。初めてって重たいですよね」
「嬉しい」
「えっ」
「大好きな人の初めての相手は嬉しいよ。だけど」
「だけど?」
「桜子が愛しすぎて手加減出来ないかも」

ぶちゅっと唇が重なる。いきなり舌が入って来てびっくりした。
何度か先生とキスをして、キスってこんなものだと安心していた私の概念を塗り替えるキスだった。

これがディープキスなの!

「あっ、先生」

先生の舌先と私の舌先が絡んで、口の中ではとんでもない事になっている。
キスだけで腰が砕けそう。立っていられないと思った時、先生にお姫様抱っこでベッドに連れて行かれた。
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