結婚願望ゼロだったのに、一途な御曹司の熱情愛に絡めとられました
はあっとため息をつくと、舞子に肩を掴まれた。

「桜子、先生と何かあったんでしょう?」
「えっ」
「白状しないとくすぐるよ」

本当に舞子は私の脇腹をくすぐって来た。

「わっ、舞子、くすぐったい、きゃはは。やめって」
「話しなさいよ。ほら」

舞子にくすぐられまくって、仕方なく先生にプロポーズされた事を話した。

「いい話ね。結婚すれば」
舞子が簡単に言うから驚いた。

「できる訳ないでしょ!」
「なんで?」
「なんでって、先生は私の事が好きでプロポーズした訳じゃないんだよ。私を女性除けにしたいだけなんだから。先生と結婚したらいろんな女性から嫉妬の目で見られるに決まってるでしょう。そんなの絶対に嫌」

舞子が神妙な顔で私を見つめる。

「何?」
「じゃあ、先生が桜子の事を好きだったら結婚してあげるの?」

一気に顔中が熱くなった。
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