クズな君と恋したら
完全に怒らせてしまった。
「これ以上抵抗するなら、殺す」
「う……っ」
ググっ……と首を押さえる力を強められて、逃がしようのない圧迫感と苦しさが身体中にのしかかる。
苦しい……っ!
ポロポロとあふれる涙でぼやける視界で、私に馬乗りになっている男は楽しそうに口角を上げている。
私、死んじゃうの……っ?
こんなところで、こんな姿で……。
まるで無数にカメラのフラッシュを私に向けられているかのように、視界がチカチカと点滅してきたところで力が入らなくなり、抵抗することをやめると、意識が落ちる寸前で首から手を離された。
「ぅ……げほっ、けほっ……はぁ……っ!」
あと少しで、本当に危ないところだった……。
ヒュー、ヒュー……と、掠れた息を必死に整えようとするけれど、殺されかけた恐怖と、助かっても生き地獄になることの恐怖で、なかなか乱れた呼吸は止まらない。
むしろ、過呼吸気味になっていく。
「犯してるって感じがするぜ。ゾクゾクする……」
そんな私を見て興奮する男が、再び私の下着に手をかけて、私の唇に、自分のを押し付けた。
まるで貪るような強引なキス。