愛し、愛され、放さない
「―――――今日は豪華だね!」
手を繋いで中に入り、カウンターに並んだ料理を見て言った百合。
「あ…う、うん…」
「ん?なんか良いことあったの?」
「あ、いや…その…」
「ん?」
玲蘭は、こうなった経緯を説明する。
百合を怒らせたと思い、慌ててコンビニに行こうとしたが“出掛けることで”また怒らせるのではないかと思ったこと。
それなら夕食に力を入れ、もう一度謝罪しようと思い直したことを。
「そっか!
ありがとう!
玲蘭が“そう判断してくれて”嬉しいよ!」
やっぱり、玲蘭はちゃんとわかってくれていた。
僕の“真意”をきちんと理解してくれて、出来る限り外に出ないようにしてくれている。
百合はとても嬉しくなり、玲蘭を抱き締め頬を擦り寄せた。
「ありがとう…!玲蘭!」
一緒に一度寝室に行き、百合の着替えを手伝う。
百合はとても、気分が良かった。
鼻歌でも歌いたい気分だ。
このまま順調にいけば、玲蘭をこのマンションに閉じ込めることが出来るかもしれない。
玲蘭が外に出れるのは“僕と一緒の時だけ”
そんな風に近い未来なるのでは?
百合の脱いだスーツにブラシをかけている玲蘭を見ながらそんなことを考えて、思わず笑みが溢れた。
「――――百合くんこそ、なんか良いことあった?」
それからキッチンに戻り、カウンターに並んで座り夕食を食べ始めた二人。
機嫌が良い百合を横から見上げている、玲蘭。
「んー?あったよ?」
「え?どんなこと?
仕事が上手くいったとか?」
「フフ…違うよ」
「えー?じゃあ…なんだろ?
うーん……」
「フフ…可愛い、玲蘭」
うーんと唸っている玲蘭が可愛くて、頬を突っつく。
「笑わないで、教えて?」
「フフ…玲蘭が、可愛いから」
「…………は?」
「幸せだなって。
玲蘭と一緒にいれることが」
「え?え?」
キョトンとしている、玲蘭。
「フフ…意味、わからないよね?(笑)
玲蘭と結婚出来て、幸せだなって噛み締めてたんだよ?」
「あ、そっか!
フフ…私も、幸せだよ!」
漸く意味がわかり、玲蘭も嬉しそうに微笑んだ。
それから一緒に片付け、一緒にコーヒーを淹れ、ソファに並んで座り、テレビを見ながらゆっくり過ごす。
「玲蘭、煙草吸いたい」
百合がそう言うと、玲蘭は頷き、二人は自然に手を繋ぎベランダに出た。
手を繋いで中に入り、カウンターに並んだ料理を見て言った百合。
「あ…う、うん…」
「ん?なんか良いことあったの?」
「あ、いや…その…」
「ん?」
玲蘭は、こうなった経緯を説明する。
百合を怒らせたと思い、慌ててコンビニに行こうとしたが“出掛けることで”また怒らせるのではないかと思ったこと。
それなら夕食に力を入れ、もう一度謝罪しようと思い直したことを。
「そっか!
ありがとう!
玲蘭が“そう判断してくれて”嬉しいよ!」
やっぱり、玲蘭はちゃんとわかってくれていた。
僕の“真意”をきちんと理解してくれて、出来る限り外に出ないようにしてくれている。
百合はとても嬉しくなり、玲蘭を抱き締め頬を擦り寄せた。
「ありがとう…!玲蘭!」
一緒に一度寝室に行き、百合の着替えを手伝う。
百合はとても、気分が良かった。
鼻歌でも歌いたい気分だ。
このまま順調にいけば、玲蘭をこのマンションに閉じ込めることが出来るかもしれない。
玲蘭が外に出れるのは“僕と一緒の時だけ”
そんな風に近い未来なるのでは?
百合の脱いだスーツにブラシをかけている玲蘭を見ながらそんなことを考えて、思わず笑みが溢れた。
「――――百合くんこそ、なんか良いことあった?」
それからキッチンに戻り、カウンターに並んで座り夕食を食べ始めた二人。
機嫌が良い百合を横から見上げている、玲蘭。
「んー?あったよ?」
「え?どんなこと?
仕事が上手くいったとか?」
「フフ…違うよ」
「えー?じゃあ…なんだろ?
うーん……」
「フフ…可愛い、玲蘭」
うーんと唸っている玲蘭が可愛くて、頬を突っつく。
「笑わないで、教えて?」
「フフ…玲蘭が、可愛いから」
「…………は?」
「幸せだなって。
玲蘭と一緒にいれることが」
「え?え?」
キョトンとしている、玲蘭。
「フフ…意味、わからないよね?(笑)
玲蘭と結婚出来て、幸せだなって噛み締めてたんだよ?」
「あ、そっか!
フフ…私も、幸せだよ!」
漸く意味がわかり、玲蘭も嬉しそうに微笑んだ。
それから一緒に片付け、一緒にコーヒーを淹れ、ソファに並んで座り、テレビを見ながらゆっくり過ごす。
「玲蘭、煙草吸いたい」
百合がそう言うと、玲蘭は頷き、二人は自然に手を繋ぎベランダに出た。