愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
第五章 花火大会
週末はちょっと出掛けようとお昼過ぎから連れ出された。
「どこ、行くんですか?」
「内緒」
悪戯っぽく宣利さんが、唇に人差し指を当てる。
おかげで腰砕けになってその場に座り込みそうになった。
表情豊かになった彼は顔がいいせいもあって、こう、……こう。
ちょーっと微笑むだけで周囲の女性だけじゃなく男性も魅了してしまいそうだと自覚してほしい。
今日の街は休日にしても人が多かった。
「なにかあるんですか?」
「え?」
さぞ意外そうに運転しながら宣利さんがちらりと私を見る。
「今日、花火大会があるんだけど、知らない?」
「えっ、あっ」
曖昧に笑って誤魔化した。
そういえば家政婦さんが言っていた……かも。
宣利さんに連れ出されるとき以外、外に出ない生活をしているからなー。
だって、家から一歩も出ないでも、生活できるんだもん。
お散歩も庭が広いから、それで事足りるし。
「花琳」
「はい」
彼の声は呆れるようで、ビシッと姿勢を正してしまう。
「つわりが落ち着いたら、そろそろ外に出ようか」
「……はい」
恥ずかしすぎて穴を掘って埋まりたい。
「どこ、行くんですか?」
「内緒」
悪戯っぽく宣利さんが、唇に人差し指を当てる。
おかげで腰砕けになってその場に座り込みそうになった。
表情豊かになった彼は顔がいいせいもあって、こう、……こう。
ちょーっと微笑むだけで周囲の女性だけじゃなく男性も魅了してしまいそうだと自覚してほしい。
今日の街は休日にしても人が多かった。
「なにかあるんですか?」
「え?」
さぞ意外そうに運転しながら宣利さんがちらりと私を見る。
「今日、花火大会があるんだけど、知らない?」
「えっ、あっ」
曖昧に笑って誤魔化した。
そういえば家政婦さんが言っていた……かも。
宣利さんに連れ出されるとき以外、外に出ない生活をしているからなー。
だって、家から一歩も出ないでも、生活できるんだもん。
お散歩も庭が広いから、それで事足りるし。
「花琳」
「はい」
彼の声は呆れるようで、ビシッと姿勢を正してしまう。
「つわりが落ち着いたら、そろそろ外に出ようか」
「……はい」
恥ずかしすぎて穴を掘って埋まりたい。