愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
街で花火大会があるのすら知らないなんて、ヤバすぎる。
とはいえ、セレブの奥様ってなにをしているんだろう?
前は……前も資格試験とかの勉強ばっかりしてひきこもり、たまに気分転換でカフェに行くくらいだったな……。
……それにしても花火大会、か。
窓の外、行き交う人々を眺める。
もう夏なのもあって、浴衣の人もたくさんいた。
浴衣は無理でもちょっと行きたかったかも。
ああでも暑い中、半日近くうろうろするのはまた、動きすぎになるよね。
残念。
「少し、歩くか」
「え、いいんですか」
思いがけない提案に、声が弾む。
「ああ。
そのつもりだったし」
宣利さんが港のほうへと車を回す。
そのつもりって本当によくわかっている旦那様で困っちゃう。
近くの駐車場に車を預け、そのへんを散歩する。
港には大きな客船が停泊していた。
あの船から眺める花火はきっと、最高だろう。
「いつかあの船に乗って、花琳と世界一周とか行ってみたいな」
隣に立つ宣利さんが、そっと私の手を握ってくる。
「でも、子供が生まれてある程度、大きくなるまでは無理だよな」
とはいえ、セレブの奥様ってなにをしているんだろう?
前は……前も資格試験とかの勉強ばっかりしてひきこもり、たまに気分転換でカフェに行くくらいだったな……。
……それにしても花火大会、か。
窓の外、行き交う人々を眺める。
もう夏なのもあって、浴衣の人もたくさんいた。
浴衣は無理でもちょっと行きたかったかも。
ああでも暑い中、半日近くうろうろするのはまた、動きすぎになるよね。
残念。
「少し、歩くか」
「え、いいんですか」
思いがけない提案に、声が弾む。
「ああ。
そのつもりだったし」
宣利さんが港のほうへと車を回す。
そのつもりって本当によくわかっている旦那様で困っちゃう。
近くの駐車場に車を預け、そのへんを散歩する。
港には大きな客船が停泊していた。
あの船から眺める花火はきっと、最高だろう。
「いつかあの船に乗って、花琳と世界一周とか行ってみたいな」
隣に立つ宣利さんが、そっと私の手を握ってくる。
「でも、子供が生まれてある程度、大きくなるまでは無理だよな」