愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
しかし復縁したからといってまたそれを嵌める気にもなれず、しまってある。
宣利さんも着けていないし。
「ちゃんとしまってありますよ」
「そうなんだ。
もう処分したのかと思ってた」
嬉しそうに彼が唇を重ねてくる。
「でも、まあ。
これ」
私の手を取り、宣利さんは小箱をのせてきた。
開けると大小ふたつの指環が入っている。
「花琳が僕の本当の奥さんになってくれた記念、かな」
彼の手が小さいほうの指環を掴む。
「改めて。
僕は花琳に永遠の愛を誓う」
私の左手を取り、宣利さんは薬指に指環を嵌めてきた。
今度は私が残っている指環を取り、宣利さんの左手薬指に嵌める。
「私も宣利さんに永遠の愛を誓います」
顔を上げるとレンズ越しに目があった。
眩しいものでも見るかのように、彼の目が細められる。
そっと、彼の手が私の頬に触れた。
「こんなに幸せでいいのかな」
「いいと、思います」
そのときを待って目を閉じる。
唇が重なった瞬間、私たちを祝福するかのようにひときわ大きな花火が上がった。
宣利さんも着けていないし。
「ちゃんとしまってありますよ」
「そうなんだ。
もう処分したのかと思ってた」
嬉しそうに彼が唇を重ねてくる。
「でも、まあ。
これ」
私の手を取り、宣利さんは小箱をのせてきた。
開けると大小ふたつの指環が入っている。
「花琳が僕の本当の奥さんになってくれた記念、かな」
彼の手が小さいほうの指環を掴む。
「改めて。
僕は花琳に永遠の愛を誓う」
私の左手を取り、宣利さんは薬指に指環を嵌めてきた。
今度は私が残っている指環を取り、宣利さんの左手薬指に嵌める。
「私も宣利さんに永遠の愛を誓います」
顔を上げるとレンズ越しに目があった。
眩しいものでも見るかのように、彼の目が細められる。
そっと、彼の手が私の頬に触れた。
「こんなに幸せでいいのかな」
「いいと、思います」
そのときを待って目を閉じる。
唇が重なった瞬間、私たちを祝福するかのようにひときわ大きな花火が上がった。