愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
「いいですね!」
彼の両手を握り、うんうんと頷く。
しかし、顔が近くにあるからといわんばかりにすぐに唇を重ねられて固まった。
「じゃあ、そのようにお願いします」
なんでもないように手続きをしている宣利さんを尻目に、母をちらり。
やはり母はぼーっとここではないどこかを見ていた。
お茶にしようと近くのホテルに移動する。
予約してあったみたいでラウンジですぐに席に案内され、アフタヌーンティが出てくる。
「うわーっ、アフタヌーンティだってよ、お母さん。
私、初めてだなー」
はしゃいでみせながら、自分でもわざとらしすぎたかと思う。
「お母さんは?
お母さんは経験、ある?」
「あ、うん。
私、お茶は……」
話しかけられ、曖昧に笑って母は答えてきたが、質問の趣旨とは違っている。
絶対に今日の母はおかしい。
「お茶、なんにする?
オリジナルもあるんだってよ」
「そうねえ」
母の前にメニューを広げて注意を逸らしつつ、そっと宣利さんに目配せする。
彼はすぐにわかっていると頷いてくれた。
すぐに頼んだ飲み物が出てくる。
彼の両手を握り、うんうんと頷く。
しかし、顔が近くにあるからといわんばかりにすぐに唇を重ねられて固まった。
「じゃあ、そのようにお願いします」
なんでもないように手続きをしている宣利さんを尻目に、母をちらり。
やはり母はぼーっとここではないどこかを見ていた。
お茶にしようと近くのホテルに移動する。
予約してあったみたいでラウンジですぐに席に案内され、アフタヌーンティが出てくる。
「うわーっ、アフタヌーンティだってよ、お母さん。
私、初めてだなー」
はしゃいでみせながら、自分でもわざとらしすぎたかと思う。
「お母さんは?
お母さんは経験、ある?」
「あ、うん。
私、お茶は……」
話しかけられ、曖昧に笑って母は答えてきたが、質問の趣旨とは違っている。
絶対に今日の母はおかしい。
「お茶、なんにする?
オリジナルもあるんだってよ」
「そうねえ」
母の前にメニューを広げて注意を逸らしつつ、そっと宣利さんに目配せする。
彼はすぐにわかっていると頷いてくれた。
すぐに頼んだ飲み物が出てくる。