愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
手際よく母がケーキを並べていく。
すべて置き終わり、母も座った。
「花琳ちゃん、二度も結婚式挙げるなんて羨ましいわー」
頬に手を当て、小首を傾げた母がうっとりとした顔をする。
「復縁とはいえ、再婚も同じですからね。
式はやはり、挙げないと」
宣利さんは普通な顔をしてお茶を飲んでいるが、そんな理由だったんだ。
「好きな人との結婚式なんて、何度挙げたっていいわ」
乙女思考の母は私たちの結婚式が羨ましそうだ。
「そうだ。
今度、お義父さんとお義母さんも結婚式を挙げませんか」
いい考えだとばかりに宣利さんがにっこりと母に微笑みかける。
「ほんとに!?」
「いまさら!?」
大喜びの母とは反対に、父は戸惑っているようだった。
「なによ、嫌なの?」
「あ、いや、嫌ではない、が。
母さんのドレス姿は見たいし……」
母に詰め寄られ、父はしどろもどろになっている。
のはいいが、母のドレス姿を想像して照れているのは娘としてみていられないのでやめてもらいたい。
「人を呼ぶのはあれでも、今はフォトウェディングもありますし。
子供が手を離れた記念にいかがですか」
すべて置き終わり、母も座った。
「花琳ちゃん、二度も結婚式挙げるなんて羨ましいわー」
頬に手を当て、小首を傾げた母がうっとりとした顔をする。
「復縁とはいえ、再婚も同じですからね。
式はやはり、挙げないと」
宣利さんは普通な顔をしてお茶を飲んでいるが、そんな理由だったんだ。
「好きな人との結婚式なんて、何度挙げたっていいわ」
乙女思考の母は私たちの結婚式が羨ましそうだ。
「そうだ。
今度、お義父さんとお義母さんも結婚式を挙げませんか」
いい考えだとばかりに宣利さんがにっこりと母に微笑みかける。
「ほんとに!?」
「いまさら!?」
大喜びの母とは反対に、父は戸惑っているようだった。
「なによ、嫌なの?」
「あ、いや、嫌ではない、が。
母さんのドレス姿は見たいし……」
母に詰め寄られ、父はしどろもどろになっている。
のはいいが、母のドレス姿を想像して照れているのは娘としてみていられないのでやめてもらいたい。
「人を呼ぶのはあれでも、今はフォトウェディングもありますし。
子供が手を離れた記念にいかがですか」