愛のない政略結婚で離婚したはずですが、子供ができた途端溺愛モードで元旦那が迫ってくるんですがなんででしょう?
「その。
招待客リストにない、倉森さんのお姉さんって人が来て……」
悪い予感がする。
また、騒いでいるんだろうか。
頷いた宣利さんとともに彼女にお礼を言い、受付へ向かう。
典子さんには招待状を出していない。
のけ者にするとまた、拗ねて大変なのはわかっていたが、今日は私たちの大事な日なので水を差されたくなかった。
それにあれから、あちらからのコンタクトはない。
宣利さんも仕事以外で顔をあわせていないといっていた。
それはそれで不気味だが、向こうから距離を取るのなら、こちらから無理に近づかないほうがいい。
「あっ、花琳」
困った顔で友人が私を見る。
今日の出席者に宣利さんの友人はいないので、受付は私の女友達ふたりに頼んでいた。
というか招待客を決めるとき、結婚式に呼ぶような親しい人間はいないのだと困ったように宣利さんは笑っていた。
「ごめんね、迷惑かけて」
しかし受付は私の予想とは違い、静かだった。
典子さんがきっと受付の子に怒鳴り散らしていると思ったのに。
「宣利、花琳さん。
今日は招かれてもないのに押しかけてごめんなさい」
しおらしく典子さんが私たちに頭を下げる。
招待客リストにない、倉森さんのお姉さんって人が来て……」
悪い予感がする。
また、騒いでいるんだろうか。
頷いた宣利さんとともに彼女にお礼を言い、受付へ向かう。
典子さんには招待状を出していない。
のけ者にするとまた、拗ねて大変なのはわかっていたが、今日は私たちの大事な日なので水を差されたくなかった。
それにあれから、あちらからのコンタクトはない。
宣利さんも仕事以外で顔をあわせていないといっていた。
それはそれで不気味だが、向こうから距離を取るのなら、こちらから無理に近づかないほうがいい。
「あっ、花琳」
困った顔で友人が私を見る。
今日の出席者に宣利さんの友人はいないので、受付は私の女友達ふたりに頼んでいた。
というか招待客を決めるとき、結婚式に呼ぶような親しい人間はいないのだと困ったように宣利さんは笑っていた。
「ごめんね、迷惑かけて」
しかし受付は私の予想とは違い、静かだった。
典子さんがきっと受付の子に怒鳴り散らしていると思ったのに。
「宣利、花琳さん。
今日は招かれてもないのに押しかけてごめんなさい」
しおらしく典子さんが私たちに頭を下げる。