涙空
 自分の天文学の本や、でかい望遠鏡。






 それを普通に微笑んでたずねてきた。






 その姿に驚いて、きっと良い人だって思って、親近感を覚えたのだろう。






 「送るよ」






 思い出しても、鳥肌が立つほどの言葉だった。






 そんな事、言おうとも思ったことが無かった。そんな事を言ってしまう自分が






 恥ずかしかった。






 



 もうどれくらいの時間が経っただろうか。






 全ての物が新鮮で、きっと目は輝いていただろう。






 二時間後、教室へ行った。






 教室は、扇形のような形で、広い。






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