涙空
 脳の思考回路が全てストップした。






 空だけを見つめる日々は、苦しさを募らすだけなのに






 それ以外の事は、できなかった。






 空を見て、夜空を見て、天体を仰ぎ、気がつけば二カ月が過ぎていた。






 小学生最後の年。イジメの標的にされた。






 イジメグループは壮絶なイジメを繰り返した。






 私物など毎日のように隠されて、焼却炉で燃やされ。






 机には「死ね」との落書き。






 両親が死んで、祖母の家で暮らしていた。祖母だけには心配かけたくなくて






 内緒にしていた。






 ある日の出来事だ。






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