涙空














 気がつけば、辺りは真っ暗だった。




 時計は午後十一時を示し、空には沢山の星屑達が輝いていた。






「あと三十分だ」






 人影はない。水面には、輝く光が映し出されている。






 高鳴る鼓動とあわせて、誰かの足音が聞こえた。






「こんばんわ」






 同じ歳くらいの子が話しかけてきた。






「こんばんわ」






「流星 見に来たんです」






「僕もですよ」

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