そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~
頭の中は真っ白で何も考えられないし、慣れない空間に気持ちは落ち着かない。
「俺がいるから大丈夫」
めちゃくちゃ気を使わせている。そう思うと余計に心拍数があがって尋常ではいられない。
そうこうしている間にお酒が運ばれて来た。
「エメラルド・クーラーでございます」
目の前に置かれたカクテルは、エメラルドと言うだけあって薄いグリーンに赤いサクランボが浮いている。
「阿久津様にはいつものギムレットでございます」
「ありがとう」
彼がグラスに手をかける。
「美里も取って」
言われるままにグラスを取る。
緑の液体を通して彼がぼんやり揺れて見える。
「……乾杯」
静かにグラスを合わせた。
お酒が喉を通る感覚が、緊張で火照った体と心を冷やしてくれるようで心地よかった。
「……おいしい」
「気に入った?」
「はい。グリーンだからメロン味かと思ったらすごく爽やか」
彼は笑う。
「メロン味か。面白いこと言うね」
エメラルド・クーラーは、ドライジンがベースでレモンジュースで割りペパーミントを加えたものだそう。
清涼感が口の中一杯に広がり、一口飲んだだけでさっぱりする。
これって、緊張で口の中がカラカラな私の為に選んでくれたの?
「アルコールも控え目にしてもらったから、そんなに酔わないと思う」
君がお酒に強いかどうか分からなかったから。
そう彼は付け加えた。
「俺がいるから大丈夫」
めちゃくちゃ気を使わせている。そう思うと余計に心拍数があがって尋常ではいられない。
そうこうしている間にお酒が運ばれて来た。
「エメラルド・クーラーでございます」
目の前に置かれたカクテルは、エメラルドと言うだけあって薄いグリーンに赤いサクランボが浮いている。
「阿久津様にはいつものギムレットでございます」
「ありがとう」
彼がグラスに手をかける。
「美里も取って」
言われるままにグラスを取る。
緑の液体を通して彼がぼんやり揺れて見える。
「……乾杯」
静かにグラスを合わせた。
お酒が喉を通る感覚が、緊張で火照った体と心を冷やしてくれるようで心地よかった。
「……おいしい」
「気に入った?」
「はい。グリーンだからメロン味かと思ったらすごく爽やか」
彼は笑う。
「メロン味か。面白いこと言うね」
エメラルド・クーラーは、ドライジンがベースでレモンジュースで割りペパーミントを加えたものだそう。
清涼感が口の中一杯に広がり、一口飲んだだけでさっぱりする。
これって、緊張で口の中がカラカラな私の為に選んでくれたの?
「アルコールも控え目にしてもらったから、そんなに酔わないと思う」
君がお酒に強いかどうか分からなかったから。
そう彼は付け加えた。