そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~
「この間はありがとう。涼介君のお陰で我が社の業績も登り調子だよ」
「それは良かったです。今後も何かありましたらお声かけください。この身を呈して社長の為に尽力いたします」
宜しく頼むよ。近藤社長は笑う。
近藤って。まさか、あの近藤エレクトリックの近藤社長!?
年商五千億。私が契約書を作成した、あの?
ガタガタと足が震えて来た。
どうしよう。ここで失礼があったら大変なことになってしまう。
こんな偉い人と対面はおろか、話たことだって無いのに。
「ちなみに、そちらの女性を紹介してもらえるかな」
ひっ。
視線が私に写った途端、全身が硬直してしまった。
「現在お付き合いさせて頂いております、吉永さんです」
そっと彼が私の腰に手を当ててくれた。
それは阿久津社長の気配りなのだろうけれど、緊張は既に最高潮に達している。
意識が飛びそうなのを、なんとかこらえて口を動かす。
それでも名前を言うのがやっとだった。
「よ、吉…永です」
近藤社長は私のTPOをわきまえない服装を気にとめる様子はまるでなく。
「なかなか感じのいい女性だね。涼介君らしい」
「ありがとうございます」
「近いうちにパーティーでまた会えるね、吉永さん」
笑顔でそう言ってくれたのだった。
「は、は、は…」
「はい。その時は、改めてご挨拶させて頂きます」
代わりに社長が答えてくれたのだった。
「それは良かったです。今後も何かありましたらお声かけください。この身を呈して社長の為に尽力いたします」
宜しく頼むよ。近藤社長は笑う。
近藤って。まさか、あの近藤エレクトリックの近藤社長!?
年商五千億。私が契約書を作成した、あの?
ガタガタと足が震えて来た。
どうしよう。ここで失礼があったら大変なことになってしまう。
こんな偉い人と対面はおろか、話たことだって無いのに。
「ちなみに、そちらの女性を紹介してもらえるかな」
ひっ。
視線が私に写った途端、全身が硬直してしまった。
「現在お付き合いさせて頂いております、吉永さんです」
そっと彼が私の腰に手を当ててくれた。
それは阿久津社長の気配りなのだろうけれど、緊張は既に最高潮に達している。
意識が飛びそうなのを、なんとかこらえて口を動かす。
それでも名前を言うのがやっとだった。
「よ、吉…永です」
近藤社長は私のTPOをわきまえない服装を気にとめる様子はまるでなく。
「なかなか感じのいい女性だね。涼介君らしい」
「ありがとうございます」
「近いうちにパーティーでまた会えるね、吉永さん」
笑顔でそう言ってくれたのだった。
「は、は、は…」
「はい。その時は、改めてご挨拶させて頂きます」
代わりに社長が答えてくれたのだった。