そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~
その後、三人でカフェテリアに移動したのだけれど、会話はまだまだ続いていた。
「さすが飯倉部長は気前がいいですねっ」
ご機嫌で楓は抹茶ラテを飲む。
「ウチの部長なんて渋いですよ。こないだの飲み会だって全然出してくれないんだから。きっちり割り勘。信じられます?私たちの何倍もお給料もらってるのに」
「うふふ、赤田さんはお子さん私立小って仰ってたから、大変なのよ」
「私立ってそんなにお金かかるんですかね?」
「そうね。中学から行かせる親御さんは多いけど、小学校となると、中学の二倍はかかるかも」
飯倉さんも小学校から私立だと教えてくれた。
「その分、親は大変だったと思うわよ」
えっ?
億ション買える親御さんですよ。
「若い時って、そんなにお金ないもの。だからウチは共働きだったの」
共働きは以外だったけれど、飯倉さんの言葉に納得した。
歳を取ると段々お給料が上がって、少しだけ余裕が出来るのも事実。
その分、教育費がかかってくるのだけれど。
そこは突っ込まないでおこう。
「実際、母はまだ働いてるけどね」
「すごいっ。飯倉さんがキャリアウーマンなのは、お母さまの影響なんですね」
「それもあるけど、働かないと食べていけないでしょ。老後の為に貯金もしなくちゃだし」
飯倉さんからそんなセリフが飛び出すとは思いもしなかった。
彼女の老後?想像できないな。
「ところで──」
飯倉さんは私の髪に手を伸ばした。
「さすが飯倉部長は気前がいいですねっ」
ご機嫌で楓は抹茶ラテを飲む。
「ウチの部長なんて渋いですよ。こないだの飲み会だって全然出してくれないんだから。きっちり割り勘。信じられます?私たちの何倍もお給料もらってるのに」
「うふふ、赤田さんはお子さん私立小って仰ってたから、大変なのよ」
「私立ってそんなにお金かかるんですかね?」
「そうね。中学から行かせる親御さんは多いけど、小学校となると、中学の二倍はかかるかも」
飯倉さんも小学校から私立だと教えてくれた。
「その分、親は大変だったと思うわよ」
えっ?
億ション買える親御さんですよ。
「若い時って、そんなにお金ないもの。だからウチは共働きだったの」
共働きは以外だったけれど、飯倉さんの言葉に納得した。
歳を取ると段々お給料が上がって、少しだけ余裕が出来るのも事実。
その分、教育費がかかってくるのだけれど。
そこは突っ込まないでおこう。
「実際、母はまだ働いてるけどね」
「すごいっ。飯倉さんがキャリアウーマンなのは、お母さまの影響なんですね」
「それもあるけど、働かないと食べていけないでしょ。老後の為に貯金もしなくちゃだし」
飯倉さんからそんなセリフが飛び出すとは思いもしなかった。
彼女の老後?想像できないな。
「ところで──」
飯倉さんは私の髪に手を伸ばした。