そんな簡単に彼女を決めていいんですか? ~偶然から始まる運命の恋!?~
第五話
「えっ!?パーティ…ですか?」
「そっ。春と秋に毎年行われる経済界のパーティー」
たしかテレビで放送していたのを見たことがある。
春はどこかのホテルだった。桜の下で大勢の人たちが集まって、楽しそうに歓談している映像だった記憶がある。
秋は紅葉がみごとな庭園だったかな。池があって庭の木々が紅葉していて、そこでパーティーが開かれていたような?
そこに私が?
「絶対無理です!」
「美里…」
小さいため息が聞こえた。
「俺と付き合うってことは、そういう事だって前にも言ったよね?」
「そうですけど、いくらなんでも急すぎませんか?」
「パーティーは俺が決めたわけじゃない」
それも分かってる。
だけどテレビ局が入るような、そんな大それたパーティーで、どう立ち回れたいいか分からない。
ただただ座っているだけの、結婚式しか出たことないのに。
「大丈夫。俺がいるから。ねっ?」
これが私を紹介するいい機会だと彼は言う。
人脈を作り広げることも、仕事のうちだと言われてしまえば嫌とは言えない。
知り合いのいないパーティーなんて。
不安ばかりが募るけれど、これからもそんな機会が増えるのだと思えば、いずれは出席しなければならないのだから。
「じゃあ、ずっと側にいて下さいね」
「そっ。春と秋に毎年行われる経済界のパーティー」
たしかテレビで放送していたのを見たことがある。
春はどこかのホテルだった。桜の下で大勢の人たちが集まって、楽しそうに歓談している映像だった記憶がある。
秋は紅葉がみごとな庭園だったかな。池があって庭の木々が紅葉していて、そこでパーティーが開かれていたような?
そこに私が?
「絶対無理です!」
「美里…」
小さいため息が聞こえた。
「俺と付き合うってことは、そういう事だって前にも言ったよね?」
「そうですけど、いくらなんでも急すぎませんか?」
「パーティーは俺が決めたわけじゃない」
それも分かってる。
だけどテレビ局が入るような、そんな大それたパーティーで、どう立ち回れたいいか分からない。
ただただ座っているだけの、結婚式しか出たことないのに。
「大丈夫。俺がいるから。ねっ?」
これが私を紹介するいい機会だと彼は言う。
人脈を作り広げることも、仕事のうちだと言われてしまえば嫌とは言えない。
知り合いのいないパーティーなんて。
不安ばかりが募るけれど、これからもそんな機会が増えるのだと思えば、いずれは出席しなければならないのだから。
「じゃあ、ずっと側にいて下さいね」