情愛漂う財閥社長は、一途に不遇女子を寵愛する。



「……っわぁっ!」


 驚いて、体が傾き倒れそうになるけど背中に腕を入れて八尋さんが支えてくれたので倒れなかった。


「驚かせてすまない。大丈夫か? 怪我はない?」

「あ、はい。大丈夫です。ありがとうございます、八尋さん」

「当然なことだ。さぁ、食堂へ行こう。朝食が出来上がっているよ」


 そう八尋さんは言うと、私を横抱きにした。



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