情愛漂う財閥社長は、一途に不遇女子を寵愛する。
朝食は終わり、私は部屋へと戻った。やることは全くないけどさっきのことが頭から離れずドキドキが収まらない。
「……ほんとーにどうしよう」
彼に連れてこられたわけだけど誑かしたとか言われたら嫌だなぁ。
義妹ならストレートにするかもだけど誑かすなんてできるはずない。だってあんなに素敵な人なんだもん……身分取っても、素敵なのは変わらないはずだ。
緊張しながら時間はすぐに経ち、彼のお父様が来る時間になってきた。
「優菜様、大旦那様がいらっしゃったようですよ」
「え、えぇ。行きます」
私は、しっかり目の外行の服を着て下に降りた。
下に降りれば、目があったのは八尋さんのお父様で大旦那様だ。だから、失礼のないようにしないと。