情愛漂う財閥社長は、一途に不遇女子を寵愛する。
大切なものを守るために
「……ねぇ、本当にこれ似合ってるのかなぁ」
あれから三ヶ月。
私は、とある日の夕方にエステを受けマッサージもされて肌がピッカピカに整えられていた。
それに、八尋さんが私のためにデザインしたオーダーメイドの世界に一つしかないイブニングドレスを私は身に纏っている。
今日は、藤沢家の藤沢グループ創立パーティーなのだ。
ノースリーブで真っ赤なデコルテキャミソールドレス。デコルテが美しく、ウエストのラインも綺麗に出ていてオーダーメイドだからか動きやすい。
素肌が出ているドレスなんて前なら着なかったけど、傷だらけだった体は古い傷跡以外はもうすっかり綺麗になり肩が出ているものも着られるようになった。
だけど、素敵すぎて私に着こなせているのか不安でいっぱいだ。