情愛漂う財閥社長は、一途に不遇女子を寵愛する。



「すごいね、鮎坂さんってなんでもできる」

「こういうことが好きなので独学で勉強したんですよ。ふふ、でもそう言っていただけて勉強した甲斐があります」


 勉強してこんなプロ級にできるなんて才能があって素敵な女性だなと思う。
 でもこんな素敵な女性が独身だなんて勿体無いなって思うけど……人生は人それぞれだし、本人は結婚願望はないらしい。



「……そろそろ旦那様がいらっしゃると思いますのでご準備を」

「はい。そうですね」


 私は全身の確認をしているとドアをノックする音が聞こえてきて入ってきたのは八尋さんだ。


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