情愛漂う財閥社長は、一途に不遇女子を寵愛する。



 これだけ言っても何も分かっていない彼女に呆れていたその時、ここまで一言も発していなかった父が何かを言おうとしたが弁護士の桜野さんが話出す。

 それは父に科せられた罪の数々だった。
 その中には警察にお世話になる案件もあり、桜野さんが一つ一つ説明を終えれば待機していた警察の方々が入ってきて三人とも事情聴取のため連れて行かれた……まぁ、私のことを睨みながらだったけど。


 その後私は弁護士さんの協力があり、無事に次期当主という肩書きから開放され当主となることが正式に決定となった。
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