長い四日間
「貴美子、眠剤だって」
「どっちでもいい。むしろ、さっきの自動販売機の場所に行きたいんだけど」
「自動販売機!? またお茶飲むの? 貴美子」
「今度は違う! ジュース!!」
「ははははは」
「看護婦さん、笑わないで下さい」
「いいですよ。今夜最後に、一緒に自販機コーナー行って頂いて。帰って来て、買って来た物冷蔵庫に入れてもらったら、親御さんには一旦帰ってもらうように」
「悪いですね。」
「いいんだよ、お母さん」
「じゃあなるべく早めに。申し訳ありません」
夜の病棟の廊下に、車椅子と
痩せ細った女性。
痩せ過ぎている割に、口だけは達者だ。
何だかジュース飲みたい
「葡萄ジュース。右のやつ」
「どっちでもいい。むしろ、さっきの自動販売機の場所に行きたいんだけど」
「自動販売機!? またお茶飲むの? 貴美子」
「今度は違う! ジュース!!」
「ははははは」
「看護婦さん、笑わないで下さい」
「いいですよ。今夜最後に、一緒に自販機コーナー行って頂いて。帰って来て、買って来た物冷蔵庫に入れてもらったら、親御さんには一旦帰ってもらうように」
「悪いですね。」
「いいんだよ、お母さん」
「じゃあなるべく早めに。申し訳ありません」
夜の病棟の廊下に、車椅子と
痩せ細った女性。
痩せ過ぎている割に、口だけは達者だ。
何だかジュース飲みたい
「葡萄ジュース。右のやつ」