パパLOVE
私はそれからも毎日のように彼のもとに通い詰めた。
そして今日もいつものように、彼の稽古場の前で出待ちをしていた。
17時を過ぎた頃彼が出てきた。
「近くの神社で夏祭りがあるんです。一緒にどうですか?」
夏祭り?
私なんかが一緒に行っていいの?
私でいいの?
他に一緒に行きたい人がいるんじゃないの?
「ダメかな?」
色んなことが頭の中でクルクル回って混乱していると、彼が不安そうな顔で聞いてきた。
私は首をブルブルと振って応えた。
「じゃあ行きましょう」
それから夏祭りが行われるという神社に向かっていると、浴衣を着たカップルや家族連れや友達同士などが同じ方向に歩いていた。
みんな祭りに行く人だ。
神社に近づくに連れて歩く人の数が徐々に増えていき、何だか興奮してきた。
神社に着くと、境内に行くまでの道の両側に露天商が所狭しと並んでいた。
気付くと私は彼の手を握って歩いていた。
まず目に入ってきたのはかき氷のお店だった。
沢山の種類があって見惚れていると、「何味にする?」と彼に聞かれたのでブルーハワイを指さした。
自分で払おうとお財布からお金を出していると「僕が払うから大丈夫」と言って支払ってくれた。
早く食べたくて待ちきれなくて歩きながら食べていると、行き交う人とぶつからないように彼は私の肩を抱いて歩いてくれた。
何だか恋人同士みたいで気恥ずかしくて、ドキドキして、そんでもって嬉しかった。
それから「何でも好きな物を食べよう。今日は特別な日だから全部僕が奢るから」と言ってくれた。
とは言っても、いつもどこでも支払いは彼がしていてくれたんだけど…。
図々しいとは思ったけど、せっかくなので食べたい物を買ってもらった。
たこ焼きと焼きそば、バナナチョコを。
本当に図々しいと思った。
それでも彼は全く嫌な顔をせずに、落ち着いて食べられる場所を探してくれた。
それらのものは2人で分け合って食べた。
それがスゴく特別なことのように思えて自然と笑みがこぼれてしまった。
そして今日もいつものように、彼の稽古場の前で出待ちをしていた。
17時を過ぎた頃彼が出てきた。
「近くの神社で夏祭りがあるんです。一緒にどうですか?」
夏祭り?
私なんかが一緒に行っていいの?
私でいいの?
他に一緒に行きたい人がいるんじゃないの?
「ダメかな?」
色んなことが頭の中でクルクル回って混乱していると、彼が不安そうな顔で聞いてきた。
私は首をブルブルと振って応えた。
「じゃあ行きましょう」
それから夏祭りが行われるという神社に向かっていると、浴衣を着たカップルや家族連れや友達同士などが同じ方向に歩いていた。
みんな祭りに行く人だ。
神社に近づくに連れて歩く人の数が徐々に増えていき、何だか興奮してきた。
神社に着くと、境内に行くまでの道の両側に露天商が所狭しと並んでいた。
気付くと私は彼の手を握って歩いていた。
まず目に入ってきたのはかき氷のお店だった。
沢山の種類があって見惚れていると、「何味にする?」と彼に聞かれたのでブルーハワイを指さした。
自分で払おうとお財布からお金を出していると「僕が払うから大丈夫」と言って支払ってくれた。
早く食べたくて待ちきれなくて歩きながら食べていると、行き交う人とぶつからないように彼は私の肩を抱いて歩いてくれた。
何だか恋人同士みたいで気恥ずかしくて、ドキドキして、そんでもって嬉しかった。
それから「何でも好きな物を食べよう。今日は特別な日だから全部僕が奢るから」と言ってくれた。
とは言っても、いつもどこでも支払いは彼がしていてくれたんだけど…。
図々しいとは思ったけど、せっかくなので食べたい物を買ってもらった。
たこ焼きと焼きそば、バナナチョコを。
本当に図々しいと思った。
それでも彼は全く嫌な顔をせずに、落ち着いて食べられる場所を探してくれた。
それらのものは2人で分け合って食べた。
それがスゴく特別なことのように思えて自然と笑みがこぼれてしまった。