パパLOVE
「快斗が全部悪いわけちゃうんです」
「なら、私が悪いって言いたいの?」
「そんな、とんでもおまへん。ただ、快斗もお嬢様に会うために色々と努力してきたんや。あんたに会いとうてなんべんもアメリカのニューヨークに訪ねて行ったんや」
「・・・・・」
「初めて知った事実や思う。このことに関しては、わしはお嬢様になんも報告しまへんでしたから。正しゅうは、柊木様から止められてました」
「どうして柊木が?」
「全てはお嬢様を守るためです。あの方はお嬢様を守るためなら何でもやる方ですから」
「そう…」
柊木がやることは全て私を思ってのことで、疑いの余地はない。
それから私は自分の教室ではなく、2組向かった。
あの女を一目見るために私はわざわざ足を運んだ。
2組の教室の前まで来て中を覗くと、直ぐにあの女を見つけることが出来た。
子どもの頃の面影がもろに残っていたし、彼の血の繋がった兄妹だけあって顔は整っておりそこそこに可愛くてサラサラの髪をしていた。
痩せていると言うよりは、少しばかりポッチャリしていて男受けが良さそうな女子であることは間違いなさそうだった。
でも、彼の妹を見ているだけで負の感情でいっぱいになり、怒りで体が熱くなるのを感じた。
あの時のことは1日だって忘れたことはない。
今でも夢に出てくるくらい恐ろしい体験だった。
だから妹のところまで行って、思い切り顔をひっぱたいてやりたかった。
けれども行動に移すほど私は愚かな人間ではないし、私は日本でも5本の指に入るようなお金持ちの令嬢な訳だから、行動は慎まなければならなかった。
とりあえず顔を見ることは出来た。
今日のところはこれくらいにしとこう。
なぜなら私がこの高校に入るにあたって、彼の妹に近づき友達になって私に情報を流す役目を与えた人間がいたからだ。
その人物は女性で名前は松乃詩美。
「なら、私が悪いって言いたいの?」
「そんな、とんでもおまへん。ただ、快斗もお嬢様に会うために色々と努力してきたんや。あんたに会いとうてなんべんもアメリカのニューヨークに訪ねて行ったんや」
「・・・・・」
「初めて知った事実や思う。このことに関しては、わしはお嬢様になんも報告しまへんでしたから。正しゅうは、柊木様から止められてました」
「どうして柊木が?」
「全てはお嬢様を守るためです。あの方はお嬢様を守るためなら何でもやる方ですから」
「そう…」
柊木がやることは全て私を思ってのことで、疑いの余地はない。
それから私は自分の教室ではなく、2組向かった。
あの女を一目見るために私はわざわざ足を運んだ。
2組の教室の前まで来て中を覗くと、直ぐにあの女を見つけることが出来た。
子どもの頃の面影がもろに残っていたし、彼の血の繋がった兄妹だけあって顔は整っておりそこそこに可愛くてサラサラの髪をしていた。
痩せていると言うよりは、少しばかりポッチャリしていて男受けが良さそうな女子であることは間違いなさそうだった。
でも、彼の妹を見ているだけで負の感情でいっぱいになり、怒りで体が熱くなるのを感じた。
あの時のことは1日だって忘れたことはない。
今でも夢に出てくるくらい恐ろしい体験だった。
だから妹のところまで行って、思い切り顔をひっぱたいてやりたかった。
けれども行動に移すほど私は愚かな人間ではないし、私は日本でも5本の指に入るようなお金持ちの令嬢な訳だから、行動は慎まなければならなかった。
とりあえず顔を見ることは出来た。
今日のところはこれくらいにしとこう。
なぜなら私がこの高校に入るにあたって、彼の妹に近づき友達になって私に情報を流す役目を与えた人間がいたからだ。
その人物は女性で名前は松乃詩美。