パパLOVE
また今年度からもう1人このF高校に入学してくる人がいる。
僕の初恋の相手。
大好きな女性。
名前は白川奈未。
お金持ちのお嬢様でちょっと偉そうなんだけど、それはあの家系に生まれてきてしまった宿命を背負い、プライドを持って生きている証なんだと思ってる。
彼女と初めて会ったのは僕が小学3年生で、彼女は小学2年生の時だった。
僕と香澄が公園で遊んでいると、キレイな洋服を着たお人形さんみたいに可愛らしい女の子が、召使みたいな大人の男性を連れてやって来た。
遊びたそうにこちらを見ていたので、遊びに誘うと最初は嫌な顔をしていたけど、結局一緒に遊んだ。
彼女は滑り台もブランコも乗ったことがないらしく、想像以上に楽しんでくれた。
そして帰り際に「私はもの凄いお金持ちのお嬢様でやることが沢山あって忙しい」と言っていた。
やはり服装からしても話し方からしても、普通の女の子ではないことはわかっていた。
生きる世界が違う人なんだと思った。
身分の違いさえ感じざる得なかった。
それでも僕は彼女に会いたかったし、また一緒に遊びたいと思った。
だからまた遊ぼうと誘った。
すると彼女は「そこまで言うなら遊んであげてもいいわよ」と返してきた。
それから毎週日曜日になる度に、奈未ちゃんは執事の柊木さんを連れて公園にやって来た。
そして日が暮れるまで一緒に遊んだ。
いつからかはわからないけど、僕は彼女に惹かれ好きになっていた。
人を好きになったことが1度もなかった僕はそれが恋だとわかるまで時間を要した。
でも、何をしていても彼女のことばかり考えてしまうし、会いたくて仕方なかった。
日曜日になるのが死ぬほど待ち遠しかった。
会えた時は嬉しくてドキドキして、時間が止まってしまえばいいとさえ思えた。
1つだけ気がかりなことがあった。
それは香澄のことだ。
僕が奈未ちゃんを好きになればなるほど、香澄は彼女に対して憎しみが増大しているように感じた。
いつかとんでもないことが起きそうで怖かった。
こんなことを言うと良く思わない人がいるかも知れないけど、香澄は僕のことが大好きで大好きで愛している。
兄としてではなく、1人の男性として僕を愛していた。
愛しているからこそ、僕が奈未ちゃんに惹かれ恋をしているのに気付いたのかも知れない。
僕も香澄のことが大好きだし愛していたけど、それはどこまでいっても妹としてだった。
奈未ちゃんが日曜日の公園に遊びに来るようになって3か月が経った。
そしてあのサッカーの練習試合を境に、僕と奈未ちゃんはの距離は急速に縮んでいったように感じる。
特に奈未ちゃんの方が積極的に僕と接するようになったおかげで、奈未ちゃんと一緒にいる時間が増えた。
奈未ちゃんは学校が終わると、僕の小学校まで会いに来てくれて、外に連れ出してくれた。
デパートに行ったり、映画を観に行ったり、食事に行ったりもした。
僕の初恋の相手。
大好きな女性。
名前は白川奈未。
お金持ちのお嬢様でちょっと偉そうなんだけど、それはあの家系に生まれてきてしまった宿命を背負い、プライドを持って生きている証なんだと思ってる。
彼女と初めて会ったのは僕が小学3年生で、彼女は小学2年生の時だった。
僕と香澄が公園で遊んでいると、キレイな洋服を着たお人形さんみたいに可愛らしい女の子が、召使みたいな大人の男性を連れてやって来た。
遊びたそうにこちらを見ていたので、遊びに誘うと最初は嫌な顔をしていたけど、結局一緒に遊んだ。
彼女は滑り台もブランコも乗ったことがないらしく、想像以上に楽しんでくれた。
そして帰り際に「私はもの凄いお金持ちのお嬢様でやることが沢山あって忙しい」と言っていた。
やはり服装からしても話し方からしても、普通の女の子ではないことはわかっていた。
生きる世界が違う人なんだと思った。
身分の違いさえ感じざる得なかった。
それでも僕は彼女に会いたかったし、また一緒に遊びたいと思った。
だからまた遊ぼうと誘った。
すると彼女は「そこまで言うなら遊んであげてもいいわよ」と返してきた。
それから毎週日曜日になる度に、奈未ちゃんは執事の柊木さんを連れて公園にやって来た。
そして日が暮れるまで一緒に遊んだ。
いつからかはわからないけど、僕は彼女に惹かれ好きになっていた。
人を好きになったことが1度もなかった僕はそれが恋だとわかるまで時間を要した。
でも、何をしていても彼女のことばかり考えてしまうし、会いたくて仕方なかった。
日曜日になるのが死ぬほど待ち遠しかった。
会えた時は嬉しくてドキドキして、時間が止まってしまえばいいとさえ思えた。
1つだけ気がかりなことがあった。
それは香澄のことだ。
僕が奈未ちゃんを好きになればなるほど、香澄は彼女に対して憎しみが増大しているように感じた。
いつかとんでもないことが起きそうで怖かった。
こんなことを言うと良く思わない人がいるかも知れないけど、香澄は僕のことが大好きで大好きで愛している。
兄としてではなく、1人の男性として僕を愛していた。
愛しているからこそ、僕が奈未ちゃんに惹かれ恋をしているのに気付いたのかも知れない。
僕も香澄のことが大好きだし愛していたけど、それはどこまでいっても妹としてだった。
奈未ちゃんが日曜日の公園に遊びに来るようになって3か月が経った。
そしてあのサッカーの練習試合を境に、僕と奈未ちゃんはの距離は急速に縮んでいったように感じる。
特に奈未ちゃんの方が積極的に僕と接するようになったおかげで、奈未ちゃんと一緒にいる時間が増えた。
奈未ちゃんは学校が終わると、僕の小学校まで会いに来てくれて、外に連れ出してくれた。
デパートに行ったり、映画を観に行ったり、食事に行ったりもした。