パパLOVE
§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§

快斗、よくこの手紙を見つけてくれました。

ありがとう。

でも、今どういう状況?

どうしてこれを見つけられたの?

絶対に見つかることはないと思って書いた手紙だったんだけど。

もしかして、あなたは試合になる度にこのクマを持って行ってくれてるの?

そうだったら何て私は幸せ者なんだろう。

あなたのプレーをいつも近くで見守ることが出来るんだから。

もし違っていたら、私の言葉であなたは後悔の念を抱いてしまっているかもしれない。

でもね、私はどちらでもいいの。

こうしてあなたは手紙を見つけ出してくれた。

きっとあなたの近くにいるんだから。

そしてあなたは今でも私のことが好きで、忘れられずにいるのでしょう。

嬉しいけど、嬉しくないよ。

だって、それじゃあなたはきっと幸せにはなれないから。

死んでしまった私にはあなたを幸せには出来ないから。

だから、あなたにお願いがあります。

私を忘れて下さい。

そして、新しい恋をして下さい。

幸せになって下さい。

それでも忘れられないなら、どうしよう?

その時は、私は生まれ変わってあなたに会いに行きます。

あなたの唇をもう一度奪いに行きます。

そうなりたくなかったら、今すぐにでも私を忘れて下さい。



ゴメンね。

快斗、ゴメンね。

あなたを1人にしてしまって。

あなたを悲しませて苦しませてしまって。

大好きな人にこんな思いをさせちゃうなんて、私は最低な女です。

そんな女のことなんて早く忘れちゃいなよ。

あなたなら、すぐに素敵な女性と出会えて幸せになれる。

だってあなたは、格好良くて優しくて声が素敵で目が可愛くて口が柔らかくて筋肉質で足が長くて…

快斗の良いところを挙げたら切りがないから、もうこれ以上は止めとくね。

でも、それぐらいあなたは魅力的で最高の男性です。

じゃあ、最後になるけど…

§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
< 304 / 377 >

この作品をシェア

pagetop