パパLOVE
私たち3人は面談でああだこうだと言われたし、色々と脅されはしたものの、そんなものに屈するほど柔ではなかった。
だから、それからも私たちは普通に学校をサボって好きなことをやった。
まぁ、特に予定はなかったので、殆んどの時間を「南風」のお手伝いに費やした。
昼間は3人でランチタイムの手伝いをし、夜は交代でディナーの手伝いをした。
私はピアノ教室以外の日は出来るだけ「南風」のお手伝いをしたし、芽衣も沙弥も何も用事がなければ手伝いをした。
小さい街なので私たちが「南風」のお手伝いをしていることはみんな知っているし、学校の教師にも知られていた。
でも何故かそのことに関しては誰からも触れられることはなかった。
たぶん目の行き届かないところで悪さをされて警察沙汰になるより、「南風」という行き先のわかる場所で手伝いをさせておく方がマシだと学校が判断したのだろう。
実は私が学校をサボるようになったのと同じ頃、いずみんも学校に行かなくなっていた。
俗に言う不登校と言うやつだ。
学校に行っても友達がいる訳でもなく、特別教室で過ごす学校生活はつまらなかったのだろう。
しかも、私とは別々の高校に通っているのだから、話し相手も頼る相手もいない独りぼっちの生活は寂しかったし苦しかったと思う。
そうして学校に行かなくなったいずみんは家で読書をしたり、ドレスのデザインを描いたり、パートに出ているお母さんの代わりに夕食を作ったりしていた。
学校に行ってる時より楽しそうだし生き生きしていた。
学校なんて無理して行くようなところではないし、家にいても出来ることは沢山ある。
色んな理由で不登校になってしまう人はイッパイいると思う。
いじめや人間関係のトラブル、生活リズムの乱れや無気力・不安から不登校になってしまうケースが沢山あると聞いたことがある。
学校に行かないことが本人の救いになるなら、それは逃げではなく希望への第一歩だと思う。
新しい道を切り開くための選択だと私は思う。
学校をサボっている不良娘の私が言えた義理ではないのだけど…。
それはさておき、「南風」で手伝いを始めてからは家でのいずみんとの一緒の時間は少なくなっていた。
それでも夜に家に帰ってくれば、いずみんと一緒の時間を過ごした。
お風呂には一緒に入り、一緒に寝た。
朝は一緒にご飯を食べ、髪をとかしてもらったり、制服に着替えるのを手伝ってくれた。
まだこの時は、私が学校をサボって「南風」で手伝いをしていることは、いずみんは知らなかった。
学校に行ってないのは中学生の頃からの病気のようなものなので感づいているようだったけど。
ちなみに学校はサボるけど、私たちはいつも制服を着て「南風」の手伝いをしていた。
私服だと洋服選びに時間がかかるし、余計な出費も増えてしまう。
制服ならそんなものはないので、自然とそうなった。
「しおりん、いっ…いつも…がっ…学校…を…サボっ…てどこに…行って…るの?」
「南風」の手伝いから帰り自分の部屋に行くと、不登校中のいずみんが唐突にそんなことを言い始めた。
だから、それからも私たちは普通に学校をサボって好きなことをやった。
まぁ、特に予定はなかったので、殆んどの時間を「南風」のお手伝いに費やした。
昼間は3人でランチタイムの手伝いをし、夜は交代でディナーの手伝いをした。
私はピアノ教室以外の日は出来るだけ「南風」のお手伝いをしたし、芽衣も沙弥も何も用事がなければ手伝いをした。
小さい街なので私たちが「南風」のお手伝いをしていることはみんな知っているし、学校の教師にも知られていた。
でも何故かそのことに関しては誰からも触れられることはなかった。
たぶん目の行き届かないところで悪さをされて警察沙汰になるより、「南風」という行き先のわかる場所で手伝いをさせておく方がマシだと学校が判断したのだろう。
実は私が学校をサボるようになったのと同じ頃、いずみんも学校に行かなくなっていた。
俗に言う不登校と言うやつだ。
学校に行っても友達がいる訳でもなく、特別教室で過ごす学校生活はつまらなかったのだろう。
しかも、私とは別々の高校に通っているのだから、話し相手も頼る相手もいない独りぼっちの生活は寂しかったし苦しかったと思う。
そうして学校に行かなくなったいずみんは家で読書をしたり、ドレスのデザインを描いたり、パートに出ているお母さんの代わりに夕食を作ったりしていた。
学校に行ってる時より楽しそうだし生き生きしていた。
学校なんて無理して行くようなところではないし、家にいても出来ることは沢山ある。
色んな理由で不登校になってしまう人はイッパイいると思う。
いじめや人間関係のトラブル、生活リズムの乱れや無気力・不安から不登校になってしまうケースが沢山あると聞いたことがある。
学校に行かないことが本人の救いになるなら、それは逃げではなく希望への第一歩だと思う。
新しい道を切り開くための選択だと私は思う。
学校をサボっている不良娘の私が言えた義理ではないのだけど…。
それはさておき、「南風」で手伝いを始めてからは家でのいずみんとの一緒の時間は少なくなっていた。
それでも夜に家に帰ってくれば、いずみんと一緒の時間を過ごした。
お風呂には一緒に入り、一緒に寝た。
朝は一緒にご飯を食べ、髪をとかしてもらったり、制服に着替えるのを手伝ってくれた。
まだこの時は、私が学校をサボって「南風」で手伝いをしていることは、いずみんは知らなかった。
学校に行ってないのは中学生の頃からの病気のようなものなので感づいているようだったけど。
ちなみに学校はサボるけど、私たちはいつも制服を着て「南風」の手伝いをしていた。
私服だと洋服選びに時間がかかるし、余計な出費も増えてしまう。
制服ならそんなものはないので、自然とそうなった。
「しおりん、いっ…いつも…がっ…学校…を…サボっ…てどこに…行って…るの?」
「南風」の手伝いから帰り自分の部屋に行くと、不登校中のいずみんが唐突にそんなことを言い始めた。