パパLOVE
お風呂に入って何だかんだしていたら、夜中の1時を過ぎてしまっていた。
慌ててベッドの上で充電していたスマホを手に取り、パパに電話をした。
『もしもし…』
『香澄、まだ起きてたの?』
『ママが焼き鳥を食べながらビールを飲むのを付き合ってた』
『そっか。ママは焼き鳥のこと何か言ってた』
『懐かしい味だって言ってた。昔を思い出したって』
忘れてたなんて本当のことを言ったらパパが悲しむと思って出た言葉だった。
『懐かしい…そんなことを…』
『美味しいって…それより仕事が落ち着いたらパパと一緒にどこか出掛けたい』
『いいよ。香澄は行きたいところはあるの?』
『動物園か水族館に行きたい』
『埼玉県に遊園地と動物園が両方楽しめるレジャーがあるから、そこに行こう』
『いい、メッチャいい。行きたい』
『じゃあ、決まりだね』
それから30分くらいお喋りをして電話を切った。
翌日、教室の自分の席に座って、無性にイラついているのに気付いた。
そう言えば朝からだった。
理由はわかっていた。パパと1週間会えないから。
「香澄ちゃん、おはよう」
「おはよう…」
「どうしたの? 元気ないね」
「そんなことない」
「何かあったの?」
「何でもない。ほっといて」
イラついているとはいえ心配してくれてる舞香に対して強くあたってしまった。
そんな自分にも腹がたった。
「2人ともおはよう」
「おはよう、詩美ちゃん」
「何かあったのか?」
「うん…」
「香澄、どうした?」
「どうしもしない」
「香澄ちゃん」
舞香は私の手を取り、頬に押し当てた。
慌ててベッドの上で充電していたスマホを手に取り、パパに電話をした。
『もしもし…』
『香澄、まだ起きてたの?』
『ママが焼き鳥を食べながらビールを飲むのを付き合ってた』
『そっか。ママは焼き鳥のこと何か言ってた』
『懐かしい味だって言ってた。昔を思い出したって』
忘れてたなんて本当のことを言ったらパパが悲しむと思って出た言葉だった。
『懐かしい…そんなことを…』
『美味しいって…それより仕事が落ち着いたらパパと一緒にどこか出掛けたい』
『いいよ。香澄は行きたいところはあるの?』
『動物園か水族館に行きたい』
『埼玉県に遊園地と動物園が両方楽しめるレジャーがあるから、そこに行こう』
『いい、メッチャいい。行きたい』
『じゃあ、決まりだね』
それから30分くらいお喋りをして電話を切った。
翌日、教室の自分の席に座って、無性にイラついているのに気付いた。
そう言えば朝からだった。
理由はわかっていた。パパと1週間会えないから。
「香澄ちゃん、おはよう」
「おはよう…」
「どうしたの? 元気ないね」
「そんなことない」
「何かあったの?」
「何でもない。ほっといて」
イラついているとはいえ心配してくれてる舞香に対して強くあたってしまった。
そんな自分にも腹がたった。
「2人ともおはよう」
「おはよう、詩美ちゃん」
「何かあったのか?」
「うん…」
「香澄、どうした?」
「どうしもしない」
「香澄ちゃん」
舞香は私の手を取り、頬に押し当てた。