パパLOVE
「だから、さっきも言いましたけどSuicaのカードを返してただけです」
「証拠は?」
「証拠を見せなさいよ」
「証拠なんてありません」
「だったら鞄の中を調べさせなさいよ」
「なら勝手に調べて下さい」
私が持っていた鞄を床に置くと、3人がかりで鞄の中をあさり始めた。
「何も出てこないですよね」
「確かに何もないわね」
「次はスマホを見せなさい。三枝くんと連絡を取り合っていないかチェックするわ」
そう言った女子の1人が私の制服のポケットに手を突っ込んで探り始めた。
そして、スマホを見つけると画面の操作をし始めた。
あっ…
昨日、三枝先輩に電話してたの忘れてた。
ヤバっ…
履歴を消しとけばよかった。
「この登録していない電話番号は誰のよ?昨日の21時過ぎに電話してるみたいだけど」
「そっ‥それは、バイト先の先輩の番号です」
「あっそう。ならいいわ。それらしいものはないみたいね」
「もちろんですよ」
「もういいわ。スマホ返すわね」
「はい」
あれ?
意外にも簡単に返してくれた。
そうか…この人たち三枝先輩の電話番号を知らないんだ。
だからか…でも助かった。
これ以上難癖つけられても困るからなぁ。
「ちょっと待って」
また捕まる前に立ち去ろうとすると、再びうしろから声をかけられた。
「まだ何か?」
「一応忠告しとくけど、三枝くんはみんなの三枝くんなの。1人だけ抜け駆けとか私たちファンは絶対に許さないから」
「わかってます。じゃあ、失礼します」
あ〜こわっ…
それにしても、三枝先輩のせいで朝からとんだとばっちりにあった。
本当に迷惑ばかりかけられてる。
いい加減にして欲しい。
「証拠は?」
「証拠を見せなさいよ」
「証拠なんてありません」
「だったら鞄の中を調べさせなさいよ」
「なら勝手に調べて下さい」
私が持っていた鞄を床に置くと、3人がかりで鞄の中をあさり始めた。
「何も出てこないですよね」
「確かに何もないわね」
「次はスマホを見せなさい。三枝くんと連絡を取り合っていないかチェックするわ」
そう言った女子の1人が私の制服のポケットに手を突っ込んで探り始めた。
そして、スマホを見つけると画面の操作をし始めた。
あっ…
昨日、三枝先輩に電話してたの忘れてた。
ヤバっ…
履歴を消しとけばよかった。
「この登録していない電話番号は誰のよ?昨日の21時過ぎに電話してるみたいだけど」
「そっ‥それは、バイト先の先輩の番号です」
「あっそう。ならいいわ。それらしいものはないみたいね」
「もちろんですよ」
「もういいわ。スマホ返すわね」
「はい」
あれ?
意外にも簡単に返してくれた。
そうか…この人たち三枝先輩の電話番号を知らないんだ。
だからか…でも助かった。
これ以上難癖つけられても困るからなぁ。
「ちょっと待って」
また捕まる前に立ち去ろうとすると、再びうしろから声をかけられた。
「まだ何か?」
「一応忠告しとくけど、三枝くんはみんなの三枝くんなの。1人だけ抜け駆けとか私たちファンは絶対に許さないから」
「わかってます。じゃあ、失礼します」
あ〜こわっ…
それにしても、三枝先輩のせいで朝からとんだとばっちりにあった。
本当に迷惑ばかりかけられてる。
いい加減にして欲しい。