パパLOVE
今日はパパが出張から帰ってくる日。
昨日の夜はパパに会えるのが嬉しくて、興奮して余り寝られなかった。
だからいつもより1時間くらい早く起きてそのまま学校に向かった。
教室に入ると、いつものように舞香と詩美は私の席に座ってお喋りをしていた。
相変わらずこの2人は学校に来るのが早い。
「おはよ〜」
「香澄ちゃん、おはよう」
「おはよう。香澄、何だか今日はえらく機嫌がいいな」
「うん。今日、パパが出張から帰ってくるんだ」
「どうりでご機嫌な訳だ」
「良かったね、香澄ちゃん」
「うん」
ふと、窓の外に目を向けてグランドを見下ろすと、朝練終わりのサッカー部の連中が片付けをしていた。
その中には三枝先輩の姿もあった。
もちろん、グランドの周りには三枝ファンの女子生徒が30人近く集まって声援を送っていた。
相変わらず凄い人気。
「三枝先輩、スゴい人気だよね」
「みたいだね」
「そう言えば、三枝のやつここ数日香澄のところに来なくなったな」
「どうしたんだろ?何かあったのかな?」
「ああいうモテ男は女には困らないから、飽きたら直ぐ次の女のところに行くに決まってる。さしずめ、1年の白川奈未ってところかな」
「この前、言い寄られてた感じだったしね。あんな美人の白川さんのお誘いを断る男子なんていなさそうだもんね」
舞香と詩美は知らないかもしれないけど、私は三枝先輩と白川奈未が一緒にいるところを何度か目にしている。
私に見せつけるかのように、白川奈未は三枝先輩と2人で私の前に現れた。
何故か私に対抗意識でもあるかのように接してくる。
私と三枝先輩が話しているのを良く思わないファンの連中と同じようだ。
しかも、先日私のバイト先に2人でやって来た。
席もわざわざ隣りに座って食事をしていた。
向かい合って座りなさいよ。
食事の時ぐらい、離れたらどうなの?
馬鹿みたい。
そんなことを思いながら嫌々接客をしていたのを憶えている。
「香澄でも、白川の魅力には叶わなかったってことか。まぁ、気にするな」
「そうだよ。香澄ちゃんは最高だよ。全然気にすることなんてないからね」
「ちょっと待って。何で私慰められてるの?」
「だって、あれだけ香澄のことが好きでアプローチしてきたのに、突然他の女にシフトチェンジしたんだ。ショックだろ?」
「えっ…三枝先輩って私のこと好きだったの?」
「気付いてなかったのか?」
「香澄ちゃん、いい加減気付いていると思って何も言わなかったんだけど…そうだったんだよ」
昨日の夜はパパに会えるのが嬉しくて、興奮して余り寝られなかった。
だからいつもより1時間くらい早く起きてそのまま学校に向かった。
教室に入ると、いつものように舞香と詩美は私の席に座ってお喋りをしていた。
相変わらずこの2人は学校に来るのが早い。
「おはよ〜」
「香澄ちゃん、おはよう」
「おはよう。香澄、何だか今日はえらく機嫌がいいな」
「うん。今日、パパが出張から帰ってくるんだ」
「どうりでご機嫌な訳だ」
「良かったね、香澄ちゃん」
「うん」
ふと、窓の外に目を向けてグランドを見下ろすと、朝練終わりのサッカー部の連中が片付けをしていた。
その中には三枝先輩の姿もあった。
もちろん、グランドの周りには三枝ファンの女子生徒が30人近く集まって声援を送っていた。
相変わらず凄い人気。
「三枝先輩、スゴい人気だよね」
「みたいだね」
「そう言えば、三枝のやつここ数日香澄のところに来なくなったな」
「どうしたんだろ?何かあったのかな?」
「ああいうモテ男は女には困らないから、飽きたら直ぐ次の女のところに行くに決まってる。さしずめ、1年の白川奈未ってところかな」
「この前、言い寄られてた感じだったしね。あんな美人の白川さんのお誘いを断る男子なんていなさそうだもんね」
舞香と詩美は知らないかもしれないけど、私は三枝先輩と白川奈未が一緒にいるところを何度か目にしている。
私に見せつけるかのように、白川奈未は三枝先輩と2人で私の前に現れた。
何故か私に対抗意識でもあるかのように接してくる。
私と三枝先輩が話しているのを良く思わないファンの連中と同じようだ。
しかも、先日私のバイト先に2人でやって来た。
席もわざわざ隣りに座って食事をしていた。
向かい合って座りなさいよ。
食事の時ぐらい、離れたらどうなの?
馬鹿みたい。
そんなことを思いながら嫌々接客をしていたのを憶えている。
「香澄でも、白川の魅力には叶わなかったってことか。まぁ、気にするな」
「そうだよ。香澄ちゃんは最高だよ。全然気にすることなんてないからね」
「ちょっと待って。何で私慰められてるの?」
「だって、あれだけ香澄のことが好きでアプローチしてきたのに、突然他の女にシフトチェンジしたんだ。ショックだろ?」
「えっ…三枝先輩って私のこと好きだったの?」
「気付いてなかったのか?」
「香澄ちゃん、いい加減気付いていると思って何も言わなかったんだけど…そうだったんだよ」