助けた王子に妃へと望まれた魔女ですけれど、自然が恋しいので森に帰りますね
『ぬぅ……』
「ボルドフ」
「ははっ……!」
いきなり会話が自分の方を向き、ボルドフは素早く立ち上がると背筋を伸ばす。
「城に戻って以降だが、メルには俺の傍付きとして活動してもらう。彼女が怪しまれないよう、信用できる人物だとちゃんと周りにも言い含めておいてくれ」
「御意」
「フラーゲン邸にて務める侍女として、邸から出る前予めメル殿の出自や経歴を偽装しておきましたからご心配なく。王室管理局にも大きく追及されることはないでしょう」
「なら憂いなく今回の事件の調査に当たれるな。メルにも協力してもらい、なんとしてでもザハールとティーラが我が母を陥れたこと、そして他の罪をも暴き出す。厄介な魔術師にも気を付けろ。なにを仕掛けてくるかわからんからな。国家を意のままにせんとする奴らを排除し、必ずこの国を守り抜こう」
ラルドリスは一同を見回すと、ニッと明るい笑みを浮かべた。
「案ずるな、大丈夫だ! 必ず上手くいく。なにせ、こんなにも心強い味方たちが俺にはいてくれる。さあ、今日はさっさと飯を食ってしっかり休むぞ、明日から忙しくなるからな!」
「ボルドフ」
「ははっ……!」
いきなり会話が自分の方を向き、ボルドフは素早く立ち上がると背筋を伸ばす。
「城に戻って以降だが、メルには俺の傍付きとして活動してもらう。彼女が怪しまれないよう、信用できる人物だとちゃんと周りにも言い含めておいてくれ」
「御意」
「フラーゲン邸にて務める侍女として、邸から出る前予めメル殿の出自や経歴を偽装しておきましたからご心配なく。王室管理局にも大きく追及されることはないでしょう」
「なら憂いなく今回の事件の調査に当たれるな。メルにも協力してもらい、なんとしてでもザハールとティーラが我が母を陥れたこと、そして他の罪をも暴き出す。厄介な魔術師にも気を付けろ。なにを仕掛けてくるかわからんからな。国家を意のままにせんとする奴らを排除し、必ずこの国を守り抜こう」
ラルドリスは一同を見回すと、ニッと明るい笑みを浮かべた。
「案ずるな、大丈夫だ! 必ず上手くいく。なにせ、こんなにも心強い味方たちが俺にはいてくれる。さあ、今日はさっさと飯を食ってしっかり休むぞ、明日から忙しくなるからな!」