助けた王子に妃へと望まれた魔女ですけれど、自然が恋しいので森に帰りますね
「それが、もし城の医局などで扱われていない薬品ならば……誰かがこの城に悪意を持って持ち込んだことになります! 場合によっては入手経路も辿れるかも……!」
「……すぐに調査部に向かおう! 幸いあそこはボルドフの第一大隊の管轄だ! ザハールたちの息が懸かっていない可能性もある!」
ふたりは走りたい気持ちを抑え込みながら城内を急ぎ、第一騎士団の隊舎へと辿り着く。
「で、殿下……!? このようなところにおいでになるとは……久々に稽古でもなさるのでしょうか?」
「悪いが通してくれ、大事な用があって来たんだ」
ラルドリスは首を傾げる兵士たちに断りを入れ、調査室の本部である一室に踏み込んだ。
「済まぬが、責任者はいるか! 正妃が起こした事件について、調べたいことがある!」
「おお殿下……どうされました? 調べたいことと申しますと……」
受付に詰めているひとりの兵士が対応してくれ、ラルドリスは台の上に身を乗り出す。
「……すぐに調査部に向かおう! 幸いあそこはボルドフの第一大隊の管轄だ! ザハールたちの息が懸かっていない可能性もある!」
ふたりは走りたい気持ちを抑え込みながら城内を急ぎ、第一騎士団の隊舎へと辿り着く。
「で、殿下……!? このようなところにおいでになるとは……久々に稽古でもなさるのでしょうか?」
「悪いが通してくれ、大事な用があって来たんだ」
ラルドリスは首を傾げる兵士たちに断りを入れ、調査室の本部である一室に踏み込んだ。
「済まぬが、責任者はいるか! 正妃が起こした事件について、調べたいことがある!」
「おお殿下……どうされました? 調べたいことと申しますと……」
受付に詰めているひとりの兵士が対応してくれ、ラルドリスは台の上に身を乗り出す。