助けた王子に妃へと望まれた魔女ですけれど、自然が恋しいので森に帰りますね
「……え、ええ。わかりました」

 愉快げに細められた紺色の瞳にどこか居心地の悪さを感じながら、その申し出を断ることもできず、メルはシーベルの後ろに渋々付き従って別室に移動していった。
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