飼い主は幼なじみ
1限目、2限目と授業を受けて休み時間
ふと外を見るとさっきまで晴れていたのにいまにも雨が降りそうになっていた。
「はぁ……」
「夏都俺の方見てろ」
「なんであんたの方見なきゃいけないのよ」
多分陽の優しさ。……全然伝わらないけど。
あっという間に雨が降ってきて呼吸が苦しくなる。
視界もぐるぐるしてくる。耳が痛くなって鼻が空気を拒否し始める。
「……はぁ……はぁ……」
「夏都っ」
目を覚ますと消毒液の独特の匂いと真っ白な天井。
閉ざされたカーテンに囲まれて保健室にいるんだとすぐに分かった。
「……またやっちゃった。」
ぼそっと言うとカーテンがざっと開いて
「よっ」
「……ごめん」
陽がそこにはいた。
私が謝るとため息を吐いて
「はぁ……。だから俺の方見てろって言った」
「別にあんたの方なんか見なくても平気だし」
「強がんなよ。雨嫌いなくせに」
「うっさい」
「もう学校終わってる。帰るぞ」
一体私は何時間気絶していたのだろうか。
雨の日のわたしは弱くて情けなくて苦しくて悲しくて仕方ない
ふと外を見るとさっきまで晴れていたのにいまにも雨が降りそうになっていた。
「はぁ……」
「夏都俺の方見てろ」
「なんであんたの方見なきゃいけないのよ」
多分陽の優しさ。……全然伝わらないけど。
あっという間に雨が降ってきて呼吸が苦しくなる。
視界もぐるぐるしてくる。耳が痛くなって鼻が空気を拒否し始める。
「……はぁ……はぁ……」
「夏都っ」
目を覚ますと消毒液の独特の匂いと真っ白な天井。
閉ざされたカーテンに囲まれて保健室にいるんだとすぐに分かった。
「……またやっちゃった。」
ぼそっと言うとカーテンがざっと開いて
「よっ」
「……ごめん」
陽がそこにはいた。
私が謝るとため息を吐いて
「はぁ……。だから俺の方見てろって言った」
「別にあんたの方なんか見なくても平気だし」
「強がんなよ。雨嫌いなくせに」
「うっさい」
「もう学校終わってる。帰るぞ」
一体私は何時間気絶していたのだろうか。
雨の日のわたしは弱くて情けなくて苦しくて悲しくて仕方ない