君の隣にいられたなら。
納得した?
少し疑ってしまう。


ちらっと綺音の顔を見てから私も自分のパフェを食べ進める。


「綺音はどうなの?」
「そんなの言わなくてもわかるでしょ」


にっこり笑う綺音。


『ごめんね。好きな人がいるんだ』


この前の、告白現場を思い出す。
思い出すと言うか、頭から離れない。


綺音が好きになる人なんて、とっても素敵な人なんだろうな、思う。
ずるいな、とも。


「うん」


私は綺音の言葉に頷いたけど、綺音は少し驚いた顔をした。


「え」
「え?何?いるわけじゃないの?」
「いや、いるけど」
「なんだ、間違ってるのかと思った。この前の告白のとき、言ってたもんね」
「あぁ、うん」


少し残念な顔をされた。
綺麗な顔が歪む。
私、なにか間違ったこと言っちゃった?
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